9月も終わりに近づくと、少しずつ気になり始めるのが紅葉の見頃。
明日、9月30日は「紅葉の見頃予想発表日」として、紅葉の時期の目安を知る事が出来る。
2026年も各地で紅葉シーズンが近づいており、ウェザーニュースの予想では関東・甲信の紅葉は10月中旬から12月中旬が見頃の目安。
秋の深まりとともに、緑だった葉が赤や黄色へと姿を変えていく。
ところで、紅葉はなぜこれほどまでに人を惹きつけるのだろう。
それはただただ「美しいから」だけではないのかもしれない。
秋になると葉は色を変え、やがて木から離れ、大地へと還ってゆく。
そして、その葉は土へ戻り、次の生命を育む為の一部となってゆく。
紅葉は、終わりではなく循環の途中なのだ。
この「古いモノを離脱させ、新しいモノへ移り変える」という自然の流れは、魔術においても非常に象徴的なものとして古くから捉えられる。
古い願い、過去の執着、もう必要のない人間関係、長く抱えてきた不安。
そうしたものをいつまでも握りしめていれば、新しい運気が入り込む余地も少なくなってしまう。
だから秋は、手放しの季節。
魔術の世界では、枯葉や落ち葉を「終えたモノ」のシンボルとして儀式的に用い、そこへ自身が離脱したいモノを重ねるという考え方がある。
もちろん、実際の公園や神社の落ち葉を勝手に持ち帰る必要はない。
自分の家の庭に落ちた葉や、入手した枯葉にまつわる素材などを使い、「この葉と共に古いモノと離脱する」と意識するだけでもいい。
一枚の葉が色を変え、木から離れ、大地へ還る。その姿を眺めながら、自分自身も変わっていいのだと考えてみる。
運気を変える為には、何かを手に入れるだけではなく、何かと離脱する事も必要なのかもしれない。
紅葉が始まる秋。今年は美しい景色を楽しむだけでなく、自分の中に残っている「もう役目を終えたモノ」にも目を向けてみよう。
葉が落ちたあと、木は再び春を迎える。だからこそ、離脱は怖くない。
古い運を大地へ返し、新しい運気を迎える。
紅葉の季節は、そんな自分自身の「生まれ変わり」を意識する季節なのかもしれない。
