【限定一点】アンドラス・ヘイト

アイテム解説

憎しみ、恨み、妬み、怒り…。隠してきた感情程、強い呪いへと変わる驚異の呪具。人間の黒き感情そのものを糧とするのだ。宿っているのは人間の不和が好物な地獄の大伯爵。黒き感情は、現世において忌むべきものとされるが、この大伯爵にとってはすべてが極上の滋養。術者が感じるその負の感情が強ければ強いほど、呪力は活性化し、それらの感情を「精密な呪術エネルギー」へと変換してゆくのだ。
呼び出された呪力は、ターゲットの潜在意識の最奥に侵入し、その人物が抱える「見たくない自分」や「恐れている結末」を次々と具現化する。呪具が仕掛けるのは、内側からの崩壊であり、周囲の信頼や環境が徐々に蝕まれていく様を、術者は高みの見物をする事と成る。
本来、この大伯爵の召喚には高度な知識と生命のリスクを要する。負の感情を誤って自身へ向けた場合、術者自身が自滅する事すらあるからだ。だがこの呪具には、アブラメリンの使者が秘術を用いて再構成した安全な召喚の容器。意図せぬ暴走を防ぎ、術者に牙を剥く事は一切無い。安心して呪える稀有な呪具と言えよう。
そして重要なのは、この呪具がただ呪う為のものではないという事。術者自身の中にあるネガティブな感情を無理に抑え込まず、大伯爵に差し出すことで、感情の解放と毒抜きも可能となる。悪しき者に正当なる報いを。憎き者に逃れ得ぬ罰を。そして術者には、誰よりも爽快で平和な結末を約束しよう。