【限定一点】デヴィル・ラズベリー

アイテム解説

甘く熟れ落ちた輝きに、愛を狂わせる女悪魔の魅惑魔導が宿っている。彼女の名は古文書には残されておらず、ただ「禁断の果実を齎す者」として禁術で扱われる。触れた者の心の奥に潜む渇望を刺激し、理性では抗えぬ恋情を呼び覚ますのだ。
この魔石の使用方法はただひとつ。術者が「愛する相手の念」を「ガーネット」へと移すこと。たとえ相手が術者に興味を抱いていなくとも、地位の差があろうとも、立場が遠く離れていようとも、女悪魔はその「念」をえぐり取り、渇望へと作り変える。魔石は相手の潜在意識に忍び込み、術者を思い浮かべるたび胸が熱を帯び、心臓が疼き、思考が乱れるよう改変してゆく。
そして、ひとたび術者と接触したならば終わりだ。その触れ合いは、果汁が舌に落ちた瞬間のように甘く濃密で、一度でも味わえば脳が決して忘れない。術者の体温や匂い、存在のすべてが中毒へと変わる。相手はもう術者以外に興奮も好意も向けられず、他者と比較する事さえ無意味になる。術者が唯一の快楽、唯一の安堵、唯一の恋となるのだ。
また、この女悪魔の魔導は段階的に深まる。知れば知るほどに、近づけば近づくほどに、相手の心は術者へと燃え上がり、触れ合えば触れ合うほどにその炎は暴走する。最終的には術者と交わる以外、幸福が存在しない身体となる。禁断の果実とは、口にする者の人生を決定づける果実の事なのだ。覚悟のある者のみ、手にせよ。

※天然石はそれぞれに個体差があり、大きさや色味、クラックや欠け、内包物（インクリュージョン）など違いが見られることがございますが、これらは石の特性であり、効果に影響はございませんのでご安心ください。
また、製作段階で微細な傷や汚れのように見えるものが生じる場合がございますが、こちらも不良品ではなく、魔術的効果やご使用には一切問題ございません。安心してお迎えいただければと存じます。