【数量限定】レイス・ウィング

アイテム解説

「忘却は罪か、愛の完成形か。」その白き光を受けた瞬間、女悪魔の禁断の力が脈動する。彼女は忘却と執着の魔であり、術者以外の存在を消去する禁忌の力を持つ。愛を成就させるうえで最も手っ取り早い方法は、対象者の意識から【余分な存在】をまるごと消し去る事であるという、古い魔術の理に従う魔具だ。彼女は、術者が愛する人物の脳内世界に直接触れ、術者以外の人物像や干渉を剥ぎ取る。やがて相手の世界には術者だけが残り、思考も感情も未来の想像さえも、すべて術者へ向けて注ぎ込まれていく。
忘れさせる対象は人間に限らない。元恋人や家庭はもちろん、過去の記憶から、仕事への執着、揺らぐ価値観、そして【術者を愛さない理由】。そうした残滓は羽根の一振りと共に風へ消え、術者の名だけが深層に流れ続ける。依存は副産物ではなく、完成形として計算されている。どれほど狂おしく求められようと、どれほど愛が重く沈もうと、そのすべてに責任を負う覚悟のある者だけが触れるべき魔具である。
この魔具は脳へ通ずる禁術を宿し、本来ならば人間が扱うべきでない領域を侵食して願いを叶える。故に、愛に敗北したくない者、どうしても選ばれたい者、自分だけを見てほしい者こそ相応しい。彼女は術者の願望を肯定し、その愛を絶対化する為に地上に降りる。覚悟が整ったなら、手を伸ばせ。世界から、相手の意識から、術者以外が消えていく。その瞬間から、最強の愛が始まる。