【限定一点】欠落の愛奴魔

アイテム解説

「魔術師による手製人形」の新シリーズが登場。術式を施す処から、最後の一縫い迄。全て一つ一つの作業を手間暇掛けて作られる特別な人形は、偉大なる魂が宿った器。その左腕だけがもげ落ちているのは、制作時の事故ではなく、最初から完成形としてそう生まれた。宿っているのは、愛の本質を【依存】という形で支配する古の霊であり、術者への忠誠を誓うため、ターゲット自らの片腕を犠牲にしたとされている伝説の、そして禁断の裏魔術。その腕を握り締めた瞬間、この人形は永遠に術者を中心と認識し、その霊が発する魔導もまた、術者を軸にして渦を巻き始める。
愛する相手の「精神の拠り所」を術者一人に固定する力は圧巻。恋人でも片思いの相手でも、関係性を問わず、対象は術者への依存と執着を深めていく。他の誰も満たせず、自分を落ち着かせるのは術者の存在だけ。傍に居なくては不自由と感じる違和感。気づけば生活の中心も、心の中心も、求める救いも、すべて術者に向けられてしまう。やがて相手は「術者がいないと生きていけない」という呪縛の牢獄へ落ちていき、術者を失う恐怖が常に心の奥で脈を打つ。
左腕がもげているという象徴は、相手の「自由意志の一部を捧げた」という意味でもある。誰と居たいか、何を優先したいか。そうした選択の片腕が奪われ、残った腕は術者へ伸び続ける。好きという感情が、やがて術者だけを必要とする宿命へと変貌する。
この人形を持つという事は、愛を支配し、相手の依存心を育て、一生貴方の手のひらで飼うという事。術者というの存在に、相手を縛りつける事ができる最強の「愛呪縛魔具」である。